夢育

子ども達に「まっすぐに夢見る子」になってほしい。

そんな願いを込めてこの作品展を、まさに「教職員一丸」となって行いました。

子ども達に、保護者様に、そして来てくださったお客様にその思いは伝わったでしょうか?


【ぱんだ組】

子ども園で(学園で)1番小さなぱんだ組の子どもたちも、日々の生活の中で楽しみながら制作してきた作品を中心に、作品展に参加しました。

子どもたちは制作活動を通し、「描く」「塗る」「ちぎる」「貼る」など今までに家庭ではあまり経験してこなかった「手先を使う」作業も経験しながら、思い思いに自由に表現し、それが1つの作品として形になる喜びを感じることができたようです。

とても楽しみに取り組んでいたのは「夢の国へ向かう夢の車」の制作でした。「夢の国行きの車を作ろう」というお話をし、丁寧に制作の過程を伝えながら、子どもたちが期待を持てるように進めていきました。

自分たちが、一生懸命描いたり、貼ったりしたものが実際どんな素敵な作品になるか、見通しと期待を持ちながら取り組むことができ、「作る喜び」「表現する喜び」が、膨らんでいったように思います。

「夢の国行き道路」を自分が作った車が実際に飾ってあるのを見て、「これ僕が作った!」「私の車なの!!」とお家の方に目を輝かせながら親御さんに伝え、子どもたちは大喜びでした。

夢の国行きの道路の側にあったたくさんのお家や町も、子どもたちがお昼寝後の保育の際に作って並べたものです。自分が手を加えて作ったものが作品となって飾られ、お父様お母様初めたくさんのお客様に見ていただくことができ、子どもたち一人一人の大きな喜びと自信に繋がったと思います。

これからも日々の保育の中で制作を取り入れながら、子どもたちが「作る喜び」「表現する楽しさ」を経験できるようにしていきたいと思っています。

(井上、細谷、毒島)



【年少組】

年少組はお部屋で「夢の虹色の世界」ホールでは「夢のお菓子の家」を作りました。

まずお部屋で出迎えたのは「くれよんバス」
くれよんは子どもたちがそれぞれ体を大きく使って4人1組で色塗りをしてくれました。

あっという間に塗り終えてしまうグループもいれば「先生もう疲れた…」と息切れ気味のお友だちも。
しかしそこはお兄さんお姉さんになったこぐま組さん「でも、くれよんさん裸んぼでさむいよーって言ってるよ?」と伝えると「まだまだ疲れないもん!」「がんばろ!」っと言って素敵なくれよんさん達を作ってくれました。

魔法の空飛ぶほうきは果樹園や園内をお散歩して自分たちで素材の棒を集めました。

果樹園で果物の説明をしながら木の棒を集め帰りの会で「果樹園には何があるのかな?」というと、元気いっぱい声をそろえて「棒!」と答える子どもたち。

残念ながら果樹園で見たかきのこと忘れてしまったみたいでしたが『自分で素材を集める』ことが子どもたちにとって心に残るとてもよい経験になったことを嬉しく思い、その大切さを改めて感じました。

その他にも、自分たちで切った魔法の粉(画用紙)を空飛ぶ絨毯に「ちちんぷいぷいのぷい!」と魔法をかけてきらきら絨毯をつくったり、はじき絵の楽しさに目をきらきらさせていた夢のちょうちょの絵、毎朝楽しみながら子どもの自由でおもしろい発想で作ったたくさんのお菓子など本当に多くの作品を作り、そしてそれを多くの方々に見ていただけたこと、喜んで頂けたことを嬉しく思います。

当日には「最近製作が好きになったみたいで家でも作ってたんです」という嬉しいお言葉も耳にしました。

これからもこの作品展をきっかけに様々な製作に興味をもてるように日々の保育をしていきたいと思いました。

(三井)

 

年少組は「夢の中で空を飛びたいな」というところから作品を作りました。
おかしのおうちやベット、魔法のほうき、じゅうたんに、気球などたくさんの夢の作品が出来上がりました。
毎日コツコツと制作に励みました。しかし、ただ作るのだけでなく材料集めも自分たちでおこないました。学園内を散歩しながらほうきの枝を探したので子どもたち自ら「こころをこめてつくたらいいね」「魔法をかけないと」という言葉が…何気ない材料集めも子どもたちにとっては大事なことを子どもと共に感じました。中でも、おかしのおうち作りでは子どもたちの大きな成長を感じることができました。
紙粘土に色を付けるために絵の具を混ぜてこねたました。初めは、なかなか上手くこねる事が出来ずマーブル状でしたが数日後には上手にこねキレイにできるようになりました。
他にも丸めたり、グルグル巻いたりと自然と子どもたちが自分で考えたり友だちと相談しながら作ったりと工夫している姿が見られました。一つ作品が出来上がる度にエピソードがあり作品一つ一つに子どもたちの思いや夢がたくさん詰まった作品となりました。
また、来てくださった方が楽しめるように虹の道を作りました。エァーパッキンを引いた道を歩くと「プチッ」という音が!!
楽しみながら見ていただきたいとうい遊び心も年少組にとっては夢です。年少組の子どもたちの夢が、見に来てくださった方に届いて嬉しく思います。
最後になりましたが、年少組は初めて新渡戸祭ステージに参加しました。初めて大きなステージでドキドキでしたが、とてま楽しく踊ることができました。大きなステージでの発表を経験し、また一回り大きく成長することができました。
これからもたくさん夢について話をしてたくさん夢をもってほしいと思います。

(小山)

 

【年中組】

虹をテーマに保育室を装飾しました。子どもたちと一緒に作ったものは今回の作品展でたくさんあります。どの作品も一生懸命に作り上げることができました。その中でも特に子どもたちが頑張ってくれたのは大型の作品です。

ホールの「夢みる木」、年中保育室、青の世界の「ロケット」そして赤の世界の「消防車」です。夢みる木は子どもたちの手形を木の幹に塗り、躍動感のある木を表現することができました。青の世界のロケットはご家庭からお持ちいただいた廃品を使った作りました。

そして赤の世界の消防車はいろいろな形の段ボールを使かいあの形を表現しました。消防車の赤色は子どもたちが絵の具だらけになりながらもお友達と協力して色をつけました。

今回の作品展を通して子どもたちに学んでほしかったことは、お友達と協力する楽しさと難しさです。協力することは難しいことですが、それが完成した時の喜びは子どもにとって最高の経験だと思います。

また、自分自身も保育者として先生方と協力する楽しさと難しさを学びました。園長先生がいつもおしゃっている共育。子ども達と、先生方とそして保護者の方とも一緒に力を合わせて保育者として育って行きたいと強く思いました。

たくさんの方に見ていただいてことは子どもたちの自信にも繋がったと思います。この自信を活かし今後の活動に取り組んでいければ思います。今回の作品展に向け保護者の方々にはたくさんの廃品をお持ちいただきありがとうございました。

(磯部)

 

子どもたちと共に、七色からイメージするもの=「こんなものがあったらいいな」を相談して決めました。保育室に展示した色のコーナーはどれも仲間と作り上げたものです。そこに4月から描きためてきた絵画を加えると~とても素敵な虹色の世界が生まれました。それぞれが夢中になったコーナー(活動)があります。自分が夢中になったことを早く伝えたくて…当日を心待ちにしていました。

保護者の方々のご協力のおかげで、消防車は大人気コーナーになりました。ベストショットをカメラにおさめられた方もたくさんいらっしゃったようです。これからしばらく、年中組の保育室で消防車たちに活躍してもらおうと思います。

(杉原)

 

【年長組】

作品展『夢』の話しをするときにどんなふうに伝えれば子どもたちに伝わるだろうかと考えました。

先 生:『夢』って聞いてどんなことを思う?

子ども:「大きくなったら」「寝てるときに見る夢」 など

夢について話しをしてから、作品展についてクラスで話しをしてから、作品作りを行いました。ホール展示には、「おおきくなったときの洋服」「大きな夢のケーキ」。

クラス展示では、「ゆめのまち」「かぼちゃの乗り物」「夢のなかの生き物」「○△のゆめ」「夢のオリンピック」「ゆめのおんがくたい」と多くの作品を作りました。作品それぞれにたくさんの話しがありますが、そのなかでもとくに印象に残っている4点の作品のお話しをします。

「大きな夢のケーキ」は、「わあ~こんなに大きな紙に手形をするの?」と紙の大きさに驚きとワクワクした様子がありました。ケーキの中にこんなものが入ってたらいいなというものも描きました。羊羹を描いている子、夢のケーキだからといって自分の好きな昆虫の絵を描いている子もいました。

「おおきくなったときの洋服」では、将来の夢でなりたいものの洋服を実際に作りました。洋服を作る前にデザイン画を描き、それに合わせて洋服を作りました。デザイン画をよく見ながら作っていました。展示をするお手伝いをしてもらったり、展示途中のホールの中を少し見に行くなど目を輝かせていることがとても多かったです。

 

「ゆめのまち」では一人で作る子、友達と協力して作る子と色々な作品ができあがりました。この作品は廃材を利用し、自分で工夫して考えながら制作をするレッジェ・エミリアを取り入れました。子どもたちは廃材庫の中に入り、何を作ろうか、どう工夫しようか、と材料を夢中になって探していました。「プロジェクト活動」でもあり、友達と一緒に何か月もかけ、作っている子もいました。


「ゆめのおんがくたい」では、ゆり組はネッシーくん、ばら組はユニコーンを作りました。ネッシーに色を塗るときにもどの色をどういうふうに塗るかということも子どもたちと話し合いながら行いました。色を塗っていたときにネッシーくんと背比べをしたり、楽しく行いました。髪の毛に絵の具が付いてしまった子もいましたが、友達同士で「ついてるよ」と言い合いながら拭いていました。ネッシーくんは昼は日光浴をさせてあげ、降園のときはクラスにいれてあげるという子どもたちがクラスでお世話をしているかのようにしていました。

作品を作っているときに、友達がこういうふうにしたいなというとこれはどう?と自分がもっていたものを渡したりなど助け合いや譲り合う姿を多くみることができました。また、友達が作っているものを見て、自分もやりたくまねますが、全部まねるのではなく、部分的にまねるなど考えていました。

子どもたちの日頃の作品を実際に飾ることができ、それを見て頂くということは子どもたちにとっても自信につながり、今後の作品作りにつながると思っています。今後の子どもたちの作品がどのようになるのかとても楽しみにしています。作品展は1日ですが、子どもたちの心の中には残っていると思います。

(髙橋)

 

 

昨年度の作品展で廃材での制作をしてから、年長組の子どもたちは廃材遊びが大好きです。今年度も1学期から様々なものを作り、遊んでいました。今回の作品展では1学期から子どもたちが大切に作ってきたものを、展示いたしました。作っては遊んで、作っては遊んで、時には「これは・・・・なんだろう?」と持って帰った作品を見て思った保護者の方もいらっしゃるかとは思います。しかしながら子どもたちからすると、“大事な宝物”なのです。その宝物を今回、このように展示することができ保護者の皆様に見ていただけたことを嬉しく思います。

今回のテーマは『夢』。作品展の話を初めて子どもに話し、「夢ってなんだろう?」と子どもに聞いたとき、私はとても驚きました。それは大人では想像することの出来ない、大きな広いイメージをもっていて、それを言葉でどんどん表現してくれたからです。

「大きくなったら何になりたいかってこと!」「大きなケーキを食べたいな」「空を飛ぶ馬とか?」「好きなものをなんでも出せるポケット!」「カラフルな世界!」「魔女とか魔法とかも夢だよ!」・・・・・

どんどんどんどんイメージは膨らみ、こんなものを作りたい、こんな色を使いたい、とたくさんの意見が出てきました。

子どもたちのイメージを元に制作を始めると、見る見るうちに作品が出来上がり、「ここに折り紙をつけたらもっといいな」「先生、キラキラした紙使いたい!」「このドングリ拾ったけど、何かに使えないかな?」と、自分たちで考え工夫をし、作品を作り上げる姿が見られました。

今までの作品展とはまた違った子どもたちの姿、これが年長組なんだと改めて実感しその姿に圧巻されました。

 

運動会に引き続き、友だちと協力をして制作する気持ち、そして夢に対する大きな希望を膨らませることができたのではないでしょうか。子どもたちが描き表現したこの夢が叶うことを願いたいです。

保護者の皆様には、廃品を持って来ていただいたり、絵の具や制作で汚れた着替えを毎日新しいものと、取り換えてくださったり、多くのご協力をしていただきました。後日作品を持ち帰りますので、またそこで作品展の話が保護者の方々と膨らんでいってもらえたら、嬉しいです。

(齊藤)

 

 

【長時間保育】

長時間保育での夢は、「寝ている時にみたい夢」でした。
子ども園でのおひるねはもちろん、夜寝ている時に夢を見たことがある子も、まだ夢を見たことがない子も、「こんな夢をみたいな!」というテーマで絵を描きました。

「大好きなりんごを山盛り食べる夢」「空をとぶ夢」「大好きなお姫さまと一緒に遊ぶ夢」・・・・好きな食べ物やほしいもの、行きたい場所等に関連して、子どもたちの想像力は無限大!!個性あふれる夢の絵が並びました。

また、1階廊下を寝ている時の空=夜空の世界にするために、スタンピングや貼り絵、エアパッキンに色を塗って、いろいろなお星さまを作りました。

お昼寝をする時になかなか眠れない時に、「ひつじを数えると寝られるよ」という話が出たことから、各グループごとにひつじを作ることにしました。
異年齢保育を生かし、年長組を中心にみんなで話し合ったり、協力しながらいろいろな毛糸を張りつけていく工程を楽しみました。
「私が毛糸を切るね」「じゃあぼくはボンドをぬる役をする!」「年少さんは好きな毛糸をはっていいよ!」等子どもたちで自然に役割分担をしていました。
「どの毛糸がいい?」と優しく聞いてもらい、年少、年中組もとても嬉しそうでした。次第に出来上がる中で、自分のグループのひつじに愛着が沸いてきた子どもたち。各グループで名前を決めると、より一層身近な存在になったようでした。

玄関の靴箱も、「夢の魔法」をかけて、ひつじに変身!!綿の感触を楽しみながら、ひつじの背中、おしり部分を作りました。作品展当日に、多くのお子様が「ふわふわ~」と嬉しそうにくっついていた姿がとても印象的でした。

作品展準備の中で、子どもたちが持つ想像力、発想に驚かされることが沢山ありました。それらは全てこの幼児期にしか考えつかない事ばかりです。大人にはできません!幼児期だからできること。それらを大切にこれからも長時間保育もしっかりとカリキュラムに基づいた保育を行ってまいります。

(中嶋、水本、藤田)